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ゆるくまにあ!

ゆるくまにあ! 《第36話》

JUGEMテーマ:ものがたり


《 前回のあらすじ 》

12月に入り、次第にクリスマスムードの高まってきたハタラク谷。
ツリーを探して雑貨店にやってきたシーちゃんの前に現れたのは、パリの出張から戻ってきたエリート御曹司リートくん! ひょんなことから、ケルくんも巻き込んで、急遽ツリーコンテストが開催されることに・・・



勝利を確信しているリートくんが、あちこちから呼び寄せたクマたちで、
森の広場は大賑わい!

ツリー中編1.jpg

そこは、仕事の好きなハタラクマたちのこと、
フリーマーケットや屋台にレストランまで出て、お祭り騒ぎです。

ツリー中編2.jpg


「いよいよ始まりましたツリーコンテスト!!
 審査するのは、こちらの5名・・・
 3名のハタラクマと、長老、そして主役のシーちゃん!」

司会業で生計を立てているハタラクマが、マイクを握って
ステージを元気に歩き回っています、

「2つのツリーから、谷のマドンナ シーちゃんに相応しいツリーを判定・・・
 シーちゃん本人の票には、なんと3名分の枠が与えられます!」

ツリー中編3.jpg


「まずは・・・
 ハイパーツ家の御曹司、リートくんのツリー!!!」

(フフフ、目障りなケルめ!
 この大衆の前で、己の醜態を晒すがいい!)

上空のヘリコプターが運んできた荷物から、覆っていた厚布が落とされ、
その中身が一気に露わに・・・


 バサッ・・・・


「ボクのツリーは、これだ!!」


 キラキラキラキラキラ

ツリー中編4.jpg

たくさんのヘリコプターが吊る超巨大暗幕により、
夜のように暗くなった会場で、光り輝くツリー!


「「おおおおお・・・・!!!」」


巨大なツリーのまばゆさに、思わずどよめく観客。

リートくんが指を鳴らすと、ツリーの色が一瞬でピンク色にチェンジ!!

ツリー中編5.jpg

「このツリーには、50万個もの電飾を取り付け、さらに煌びやかに、
 スワロフスキーの大粒ストーンをふんだんに使用しているのですよ!!」

ツリーのてっぺんに輝くのは、シーちゃんとお揃いの、リボンの形をした
それはそれは、大きなルビーとダイヤ!!

鑑定士のハタラクマは、慌ててそろばんを弾き、ツリー全体の額を計算、
そのあまりの金額に、白目を剥いて卒倒!!

ツリー中編6.jpg

「シーさんの輝きには、ほんの少し劣りますが・・・
 どうです? なかなか美しい出来でしょう」

(・・・決まったな)

不敵に笑うリートくんは、シーちゃんの顔を覗き込みました。


「そうね、確かに素敵だわ」

しかし、静かに微笑を浮かべるシーちゃんの表情からは、
歓喜も礼賛も憧憬も、リートくんが期待していたいずれの感情も、
読み取ることができません。

「!?」


ヘリコプターが暗幕を回収していくと、
会場は再び明るくなり、穏やかな木漏れ日が降り注ぎました。

「今度は・・・
 ハタラク谷の救世主、ケルくんのツリー!!」


「よいしょ・・・ 僕のツリーは、これクマ!」

トコトコとステージ中央に歩いてきたケルくんは、抱えていた麻布の袋から、
小さなツリーを取り出しました。

ツリー中編7.jpg

ケルくんが作ったのは、小さなモミの木のてっぺんに、
クリマツボーの実を飾っただけの、とても素朴なツリーでした。


「なんだ、あれは・・・」

「子供の工作じゃ、あるまいし・・・」

「あんなゴミを、ハイパース家の特注ツリーと比べるだなんて!」

「ケルのやつ、ヤケになったな」

審査員たちも、マドモアゼル・シーには相応しくないと、肩をすくめ、
一様に首を振っています。



「!!! その、ツリーは、まさか・・・ ああ・・・」


(あれ? シーさんの様子が・・・)

シーちゃんからの嘲笑の言葉を期待して見つめていたリートくんは、
その変化に気付いて、息をのみました。

リートくんのツリーを見ても、微笑を崩すことのなかったシーちゃんの頬を、
一粒の涙がこぼれ落ちたのです。

「・・・・・」



「それでは、どちらのツリーが相応しいか・・・
 審査員の方々、ジャッジをお願いします!!」



 サッ ササッ



審査員たちの持つ旗が一斉に掲げられ、どよめく観客たち。

3名の審査員は、リートくんの青い旗を掲げています。
ケルくんの赤い旗を掲げたのは・・・

ツリー中編8.jpg


「長老!?」


「あの人は、一体何を考えているんだ!?」

「シーちゃんに、失礼すぎるわよ!!」

「・・・これで、3対1だぞ!! シーちゃんの旗は・・・」


ざわめく広場中の視線が、
3名分の権利を持つシーちゃんの旗に集まりました。

その、旗の色は・・・



〈第37話へつづく!〉


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  • 2014.12.05 Friday
  • 08:00

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