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ゆるくまにあ!

ゆるくまにあ! 《第20話》

JUGEMテーマ:ものがたり


「オレは今日、尺八の講師があって応援に行けねえが、
 しっかりやってくるんだぞ!!」

「わかったクマ!」

「ほらよ、オレ様特製 梅干しの握り飯だ! 持ってけ!!」

「やったクマ〜!!」


ケルくんは、ウメッピからお弁当の包みを受け取ると
車の座席に ちょこんと座りました。

今日は、ケルくんにとって
久しぶりに、お仕事をする日なのです。

交通量8.jpg

「おっ! いっけね!
 ケル坊、シー姐さんが、熱射病にならねえように、
 こいつをかぶっとけってよ!」

「シーちゃんが、これを僕に!?」

ケルくんは、帽子を嬉しそうにかぶると、満足気な表情。


「出発しまーす」 ブルンブルン


「ウメさん、行ってくるクマ〜!!!」

「おう、頑張れよ!!!」


ケルくんの乗った車が見えなくなるまで、
両羽を振って見送ったウメッピでしたが・・・ 少し心配そうです。

「今日は『交通量調査』って言ってたっけか・・・」


(むう・・・・・・ ま、なんとかなるだろ)

楽観的に考えることにしたウメッピは、
背中の尺八を よいしょと背負い直すと、本日の教室へと
パタパタと飛んでいったのでした。


□■□■□■ 交通量調査とは ■□■□■□

道路、歩幅等の調整や
道路修復工事のタイミング、信号の切り替えるタイミングなどの
決定に必要なデータをとるために、交通量を調査するお仕事。

交通量が多く渋滞が発生するようなら大型道路化、
右折レーン敷設、迂回路の新規敷設など、
データをもとに状況の改善をするために行う。

他、コンビニやスーパー等の商業施設の新設を検討する場合に
立地が適しているかどうかの調査に使用されることもある。


方法はアナログかつ単純で、
道路脇や交差点に長時間座ったスタッフの目視により、歩行者や自動車の数をカウント。

カウント方法も、その時々の調査の目的により様々で
車の車種やナンバー、どちらの方向に向かったか、通行人の性別や年齢層など
詳細にカウントする場合もある。


交通量1.jpg

机とイス、イスのみ、車の中からカウントなど、スタイルは様々である
交通量2.jpg

カウントする項目が多種にわたる場合、複数のカウンターを同時に使用する
交通量3.jpg

大体の場合、こういった5連などの連なったカウンターを使用する。
上の突起を押すと、下に数字が反映されていく。


交通量5.jpg

連なったカウンターの、ひとつひとつに項目を振り分け、カウントしていく。
たとえば、車種をカウントする場合はこのように・・・


交通量6.jpg

カウンターに表示された数を、時間帯ごとに集計用紙に記録していく。
12時間や24時間など、長時間の調査になるので、時間帯ごとに何人かで交代する場合もある。


交通量7.jpg

車の中からカウントする場合もあるが、基本的には外で座って行うため
単純な仕事ではあるが、天候や測定場所によっては、厳しいお仕事である。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■



シーケルから走ることしばらく、ついに観測地点に降り立ったケルくんたち。

早速、スタッフによる説明が始まります。

「えー、本日の調査は・・・
 中央分離帯のある片側二車線道路での、『断面交通量調査』になります。
 山田さんとハタラクマさんは、道の両側に分かれてのカウントをお願いします。」

交通量9.jpg

「じゃあ、僕はあっち側でカウントするクマ!!!」

シーちゃんの帽子効果で、やる気のみなぎるケルくん。
交通量10.jpg

交差点での調査だと、
どの車線からどこへ向かったかをカウントしていく必要があり、かなり複雑になってくるが

今回のケースでは、目の前を通る車だけをカウントしていくことになる。
これを『断面交通量調査』という。

A→Bのカウントは、もう一人のスタッフ山田さんが行うので、
ケルくんは、B→Aへと走ってくる車だけをカウントすればいいのである。

交通量4.jpg


早速、張り切ってカウントを始めたケルくん。

「えーと、ナンバープレートの「水戸」とか「土浦」の横の数字が
 3・5・7だったら乗用車、2がバスで、4・6が小型貨物・・・」

配られた紙を凝視しながら、やや緊張気味で車を待ちます。

交通量11.jpg

「あっ! これは、乗用車クマ!!」

ケルくんは、『乗用車』のカウンターを1回押します。

すると、カチッ、と気持ちのいい音がして
カウンターの数字が1に変わりました。

「わあ、なんだか面白いクマ〜」

交通量12.jpg

カチッ


カチッ


乗用車やバス、二輪車など、たくさんの車が目の前を通過して
ケルくんは、大忙しでカウンターを叩いていきます。

交通量13.jpg

カチッ


カチッ  カチッ


30分もすると、だんだん慣れてきたケルくんは
紙を見なくても、車種がわかるようになってきました。

「僕って、やっぱり天才クマ!?」

交通量14.jpg

慣れてくれば、単純作業です。

緊張の解けたケルくんのおなかが、
決壊したダムのようにグーグーと鳴り始めました。

「お昼にはまだ早いけど、お菓子くらいなら・・・・」


ケルくんが、ポシェットのお菓子袋を開けると・・・・


「こ、これは!?」

交通量15.jpg

ほとんど残っていなかったはずのお菓子袋は、パンパンに膨らみ
中にはお菓子がどっさり!!

「うわあ、日頃の行いがいいと、
 ハッピーなことがあるもんだクマ!!!」

特に疑問を覚えずに、ケルくんは
カウンターを片手に、お菓子をパクパクと食べ始めました。


〜〜〜 数分後 〜〜〜


「乗用車が1台、バスが1台・・・・ ムニャムニャ・・・」


たくさんのお菓子で、すっかりおなかが膨れたケルくん。
うららかな春の日差しの心地よさに、ついつい・・・

交通量16.jpg


とうとう眠ってしまったケルくん!!!
そこに忍び寄る、謎の影は一体・・・!?


《第21話へつづく!》


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  • 2014.04.11 Friday
  • 08:00

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