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ゆるくまにあ!

ゆるくまにあ! 《第18話》

JUGEMテーマ:ものがたり



「う〜ん・・・・・・ う〜ん・・・・・・」


バレンタインデーに、シーちゃんから特大鮭型チョコレートを貰ったケルくんは、大いに悩んでいました。

もうすぐ、ホワイトデーがやってくるのです。
何か素敵なお返しをして、シーちゃんのハートをガッチリ掴みたい!


「一体、何をあげたら喜ぶのかクマ〜」

ケルくんの頭に浮かんでくるのは、どれもこれも食べ物ばかり・・・

「どれも、インパクトに欠ける気がするクマ・・・」


 グー  ムググー


ケルくんのおなかも、悩ましげな音を立てて賛同しています。



「そうだ! ウメさんに訊いてみるクマ!!」

悩み疲れたケルくんは、物知りなウメッピに相談してみることにしました。


 ◆◆◆


「ふむ・・・ 話はわかった」

「うーん・・・
 ホワイトデーだから、何か白いものをプレゼントしようかクマ〜?」

ホワイト1.jpg

「白いもの・・・
 純真無垢な、シーちゃんにぴったりクマ!!」

(シー姐さんが、純真無垢・・・???)

獲物を追い詰めるが如き 鋭い眼光を思い出して、身震いするウメッピ。
ホワイト2.jpg

「でも、シーちゃんが喜ぶ白いものって、一体何かクマ?」

「白いやつにするのは、決定だな・・・
 どうせなら、実用性があるものがいいよな!!」


「こう、ガツーン!とインパクトがあるものがいいクマ」


 《 白くて、ガンガン使えて、インパクト大なもの・・・ 》


「任せろ!!!」

カチャカチャとパソコンを操作し始めるウメッピ。
画面を見つめていたケルくんの目が、次第に輝き出しました。


「すごい!! これにするクマ!!!!」



〜〜〜 ホワイトデー当日 〜〜〜



「待たせちゃったわね! ごめんなさい」

「僕も、さっき来たところクマ!」

ケルくんは、お仕事あがりのシーちゃんを公園に呼び出していました。
木々の間から、柔らかな日差しが降り注ぎ、2匹の姿を照らしています。


ケルくんの後ろに置いてある包みを見つけると、
シーちゃんは頬を染めて、うつむきました。

(ずっと、楽しみにしていたの・・・!)

シーちゃんは、ドキドキと高鳴る鼓動が、ケルくんに聞こえてしまう気がして
耐え切れずに口を開きました。

「それで・・・ 用って、一体何かしら?」
ホワイト3.jpg

「今日はホワイトデーだから、これをシーちゃんに贈るクマ!!」

大きな箱は、綺麗にラッピングされています。
仏花ではありません。 感動して、思わず目頭が熱くなるシーちゃん。


「まあ・・・・!!!」

(嬉しい!! このまま時間が止まってしまえばいいのに!)
ホワイト4.jpg

シーちゃんは、包装紙が破れないように、丁寧にラッピングを解くと
そっと箱を開けて、中身を掬い上げました。


(・・・!?)
ホワイト5.jpg

嫌な予感をひしひしと感じつつも、
何かびろびろと長いそれを、広げてみると・・・


「・・・・・・・・・・・・」

「ウメさんが最近はまっているお店で・・・
 どんな物にもお任せで、イカした言葉をプリントしてくれるんだクマ!!」
ホワイト6.jpg

思わず二度見するシーちゃん。

ふんどしです。
間違いなく、漢らしい立派な『越中ふんどし』です。


シーちゃんの頭に、
ソイヤ!ソイヤ!と猛々しい漢たちの、祭りの掛け声が駆け巡ります。


(ふざけているのかしら・・・!?)

チラリと見ると、期待に満ちた目で反応を待っているケルくんの姿。
大真面目の様子です。

シーちゃんは、ため息をつくと握り締めた拳を下ろしました。


(はあ・・・・・・ 仕方ないわね)


あらゆるマナー検定に合格し、自身も接遇の研修を数多く開催しているシーちゃんは、葛藤の末、感謝の気持ちを伝えて波風を立てない選択肢を選ぶことにしました。 相手を不快にさせないことが、マナーの鉄則なのです。


「ありがとう。 まだまだ寒いから、有効に活用させていただくわね」

手に持っていたふんどしを、サラリと首に巻いたシーちゃん。

パリコレモデルの経験もあるシーちゃんの、完璧なスタイリングは
ふんどしが持つ良さを最大限に活かしつつも、さりげない上品さを醸し出しています。


「うわあ、とてもよく似合ってるクマ!!」

「そう・・・・・・・」


思わず、再び拳を握り締めるシーちゃん。

(なんで、よりによってホワイトデーにふんどしなのよ!!!)

(あの歌舞伎な鶏肉の、入れ知恵かしら・・・) ゴゴゴゴゴ
ホワイト7.jpg


「シーちゃん?」

「あぁ ごめんなさい、
 びっくりしたもんだから・・・ (本当にね!!!)」

振り返って天使の笑顔を見せるシーちゃん。
内心、煮えくり返るはらわた。


「シーちゃんが喜んでくれて、よかったクマ〜」

「ええ・・・ 大切にするわね。 じゃあ、また」


手を振って可憐な様子で帰っていくシーちゃんを、
鼻の下を伸ばして見送るケルくん。


「・・・・・・」

(乙女のときめきを踏みにじるなんて、おのれ梅干し・・・!!!) ギギギ

シーちゃんの心の中に、ゴウゴウと燃え盛る地獄の業火・・・
ホワイト8.jpg

帰ったら1番に、あの使えない梅干しをシメてやろうと考えながら、
まだ少し冷たい春の風にふんどしを翻し、颯爽と歩いていくシーちゃんだったのでした。



《第19話へつづく!》


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  • 2014.03.14 Friday
  • 08:00

Comment
(笑)
女心…を…。
私も期待しないように
しょーっと(笑)

また読むの楽しみにしてます~・з・

  • あみ
  • 2014/03/14 5:05 PM
>あみさん

本当よ! レディーになんてモノを・・・
全く、失礼しちゃうわ!!

是非また遊びに来てちょうだいね!
  • シー@ゆるくまにあ!
  • 2014/03/17 9:04 AM
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